平成15年を迎え植物の世界もまた春の雰囲気を伝えてくれるようになりました。

春一番に咲く花はなんでしょう?
これにはもちろん正解はありません。でも思いつくのは、マンサク、ロウバイ、 椿、水仙などではないでしょうか。

けれども実際には暮れから咲いているサザンカの系統のカンツバキが年が明けて最初に目立つものです。
小石川植物園には「梅が香」(ウメガカ)といわれる品種が何本かあり、花の少ない時期
にも楽しませてくれます。

そのうちに椿のなかでも早く咲く品種が咲き出します。紅妙蓮寺(ベニミョウレンジ)
菊月(キクヅキ)などです。

マンサクは春まず咲くことから「まず咲く」 「まんさく」になったといわれますがどうでしょうか?これはマンサクでもシナマンサクといわれるもので普通のマンサクよりずっと早く咲きます。ここには写っていませんが花が咲くときにも去年の枯れ葉が残っているのでなにか不思議なかんじのする花です。

またこの時期ひっそりと咲いているのは寒ボケです。とてもおとなしく見えます。

蝋梅(ロウバイ)は梅の字がつきますが、梅とは関係がなくロウバイ科です。
全体に黄色いものを素心蝋梅(ソシンロウバイ) といいます。最近よく植えられるようになってきました。

1月16日に鎌倉に行きましたが、鎌倉は東京に較べると暖かいようで今年初めて水仙を見ました。明月院という紫陽花で有名なお寺ですが、蝋梅も水仙もたくさん咲いていました。

初夏にはびわがたくさんでてきますね。皆さん実はよくご存じでしょうが、花を見たことがありますか?
じつは花は今の時期、寒い季節に咲きます。実に較べると花は少し見劣りするような気がしますがいかがでしょうか?

神代植物公園には立派な温室があります。花を撮りにいってもなにもないときはありがたいもので熱帯スイレンはこの中にあったものです。

やはり神代植物公園を歩いているときにアセビに似たとてもかわいい実をみつけました。
南ヨーロッパ、アイルランドに分布しているツツジ科のストロベリーツリーです。
かんざしのような実が葉のかげでゆれているのはなんともかわいいものでした。